自社開発コンフィグレータ vs. CPQ

 

はじめに

見積のプロセスに時間がかかりすぎる、製品構成が複雑で見積のミスが多発している、このようなお悩みをお持ちの製造業の皆様。

現在どのような対策を検討していますか。自社のITチームでコンフィグレータを開発するか、それともCPQを導入するか、それぞれの選択肢について情報収集されていて、自社にはどちらが適しているのだろうかとお悩みの企業様は多いと思います。もしくはすでに自社開発のコンフィギュレータを利用されていて、CPQへの移行をお考えの企業様もいらっしゃるかもしれません。

本ブログでは、CPQソフトウェアと自社開発のコンフィギュレータの違いについて解説します。それから、CPQベンダーを選定する際に検討するべき5つのポイントをご紹介します。

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自社開発コンフィグレータとCPQの違いとは?

<拡張性>

自社開発システム CPQ
自社製品に合わせて構築することが可能ですが、複雑さへの対応には限界があります。特定の製品に特化しているため、成長に合わせて拡張できないことが多いです。 何十万ものコンフィギュレーションを持つことができます。ルールベースのエンジンを持つCPQソフトウェアでは、無限のオプションと機能があり、複雑なルールへの対応も可能、将来的にも拡張できる余地があります。

 

<メンテナンスの容易さ>

自社開発システム CPQ

IT部門が手動で価格や設定の更新を継続的に行うしかないため、非常に面倒で手間がかかります。

ノーコード/ローコード・ソリューションであれば、ビジ ネス・アナリストなどIT部門でないメンバーが自分で価格を更新することができるため、システムのメンテナンスに費やす時間を短縮できます。時間短縮に加えて、CPQはプラットフォーム管理に必要な開発者の時間を削減することで、何十万ドルものコスト削減を実現します。

<他システムとの連携>

自社開発システム CPQ

統合を念頭に置いて設計されていないことが多く、その結果、フロントオフィスとバックオフィスでシステム間の断絶が発生します。

ERPとCRMをクロスプラットフォームで統合できるため、正確な顧客データと製品データを確保することができます。生産できない製品について、営業部門がお客様に確約してしまうようなアクシデントが起きず、全社でプロセスを完全に可視化することができます。

<分かりやすさ>

自社開発システム CPQ

設定ルールは複数の文書に分かれていることが多いので、必要なときに必要なものを見つけることは困難であり、エラーにつながる可能性があります。

CPQシステムでは、グローバルな営業チーム全体とすべての販売チャネルで更新が自動化され、ミスの可能性を低減します。

マスカスタマイゼーション時代を支えるCPQソリューション

自社開発コンフィグレータからCPQへの乗り換え:CPQベンダーに求める5つのポイント

自社開発のツールからCPQシステムへ乗り換えることは、単にITツールを変更するだけではなく、組織的に業務プロセスの変更を伴うため、ハードルが高いことは確かです。しかしCPQシステムを導入するメリットはそのハードルをはるかに上回るものです。

ここでは、CPQシステムへの乗り換えにあたって、CPQベンダーに求めるべき5つのポイントについてご紹介します。

CPQベンダー選定の際に検討すべき5つのポイント:

  • お客様とともに成功を目指す専任チーム

カスタマー・サクセス・チームの存在は、多くの部門の技術的な問題に対処する上で非常に重要です。

そのベンダーは専門のサポートチームが組織されていますか?お客様からのリクエストを単なる処理すべきチケット番号の一つと見なすのではなく、専門のサポートチームがあらゆる段階で親身に対応してくれる体制が整っていますか。

 

  • 製品・サービスがどんなに複雑でも対応できるベンダー

あなたの製品やサービスが無数の組み合わせのバリエーションがある場合、多様な製品・複雑な構成ルールでも対応できるチームが必要です。

将来的な事業の拡張に備えて、多様なオプションや組み合わせルールのある複雑な製品でも扱えるCPQプラットフォームを導入するべきです。

 

  • 既存システムと統合できるオープンAPIプラットフォーム

既存のシステムとシームレスに統合できるよう、オープンなAPIを持つCPQプラットフォームを探してください。特に組織内で複数のシステムを導入している場合、変更管理は大変なことです。

 

  • ローコード/ノーコードのシステム

ローコード/ノーコードシステムを提供するCPQプラットフォームを探しましょう。これは、ビジネスアナリストや他のフロントオフィスチームのメンバーがこれらの更新を所有することができるように権限を付与しておきましょう。価格モデルや製品情報の更新をIT部門の人間が一人で行うのは、特に製品の専門家でない場合、苦労するものです。

 

  • オムニチャネルプラットフォーム

すべてのチャネルで更新を合理化でき、同時にそれぞれ固有の状況に合わせてカスタマイズできるような特別に設計されたCPQプラットフォームを探しましょう。

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結論

自社開発のコンフィグレータは、見積りツールとの整合性を確保する程度には機能しますが、特定の製品に特化しているため、成長に合わせて拡張できないことが多いです。さらに、このような手動システムを継続的に更新することで、必要以上にIT部門の仕事を増やしている可能性があります。

CPQでメンテナンスを効率化しましょう。より他システムとの接続性が高く、よりスマートなプラットフォームを統合することで、ITチームはメンテナンスを効率化することができます。つまり、テクニカルサポートに費やす時間を減らし、ビジネス拡大に向けた戦略的プロジェクトにより多くの時間を割くことができるようになります。

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