システム統合がDX成功のキーとなる

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はじめに

皆様は、部署で画期的なシステムを導入したものの他部署と連携がとれておらず、せっかくのデータが活用できていない、情報が分散してしまって効率が悪くなっている、といったご経験はないでしょうか?

シームレスなシステム統合は、デジタルトランスフォーメーションの基盤です。たとえ堅牢なCRMERPPLM、その他の企業システムを使用していたとしても、データがサイロ化したままでシームレスに流れなければ、効率は損なわれます。統合は、デジタルトランスフォーメーションに不可欠でありながら、欠落しがちな要素です。

本ブログでは、デジタルトランスフォーメーションを推進するうえで陥りがちな情報のサイロ化のデメリットと、システム統合をすることのメリットについて解説します。

サイロ化した情報をつなぐ

情報のサイロ化とは、企業で部門ごとに異なるシステムや業務プロセスなどを採用している場合、それぞれの部門内では完結しているものの、他部門との情報の連携が取れておらず孤立している状態のことです。サイロ化して情報共有がされないことで、意思決定の遅れや、作業効率の悪化、生産性の低下など様々なデメリットが引き起こされます。

Cincom CPQを使用してCRMERPのデータを接続することにより、販売を簡素化し、コストを削減することができます。

エクセルシートに頼ったり、あるシステムから別のシステムへ情報を手作業で切り貼りしたりするのは、時間がかかるうえに、エラーが起こりやすく、非効率です。

Cincom CPQは、受注生産のシナリオにおいて、アプリケーションを切り替えたり、手作業に頼ったりすることなく、販売チャネルが製品を正確に設定し、価格設定し、見積ることを可能にします。Cincom CPQを使用してデータを共有する統合システムは、部門間で分断された知識を確実に把握し、全員が同じ価格設定と構成ルールに従うことを保証します。

価格設定ルール、構成ルール、製品説明、製品 在庫を含めることで、CPQは、ある部門だけで個別に蓄えていた知識を確実に取得し、全社員が同じプレイブックに従うようにします。

定期的な製品や価格情報の更新もIT部門の負担なくCPQで対応することができます。適切に設定、実装されたCPQソリューションは、システム間のシームレスなデータフローを可能にし、メンテナンスの必要性も緩和され、非効率なマニュアルシステムへの依存を大幅に削減することができます。

丸わかり3点セット

システム統合のメリット

システムを統合することで、多くのメリットが得られます。

  • 営業担当者は、必要な情報を集めるために複数のシステムを学んだり使ったりする必要がありません。
  • ERPから直接引き出された最新の情報を営業に提供し、更新を迅速に行うことができます。
  • 時代遅れのソースによって引き起こされるエラーが排除されます。
  • 定期的なアップデートは自動化されているため、IT部門は関与する必要がありません。
  • 新人営業マンは、より短時間のトレーニングで、より早く稼働できます。
  • 主要な利害関係者は、パイプラインの優れた可視性を持ち、情報に基づいたビジネス上の意思決定がサポートされます。

Cincom CPQの統合は、ポイントツーポイントの統合に関連する多くの依存関係を取り除きます。

  • Cincom CPQを使用する場合、アプリケーションは独立してアップグレードできます。
  • Cincom CPQへの統合により、事業部門を統合し、作業を合理化します。
  • Cincomの柔軟な統合アプローチと戦略は、お客様の最適なビジネスプロセスと特定のエンタープライズシステムの状況に応じて実行されます。
  • Cincom CPQインテグレーションフレームワークは、多くのエンタープライズアプリケーションにすぐに接続できます。(例:Cincom CPQD365 CED365 F&OSalesforce)に加え、他のアプリケーション用のコネクタを簡単に拡張して含めることができます。その他にも、ファイル、電子メール、SQLなどのコネクタがすぐに利用できます。
  • お客様の最適なビジネスプロセスと特定のエンタープライズシステムの状況に応じて、柔軟な統合アプローチと戦略を実施します。
  • 営業担当者は、必要な情報を集めるために複数のシステムを学んだり使ったりする必要がありません。
  • 主要な利害関係者は、パイプラインの優れた可視性を持ち、情報に基づいたビジネス上の意思決定をサポートします。

Cincom CPQは、CRMERP、その他のエンタープライズアプリケーションと簡単に統合できる汎用性の高いフレームワークを提供します。

事例紹介

島津製作所オーストラリア支社での導入事例です。メディカル部門とサイエンティフィック部門にてCPQMicrosoft Dynamics365を連携し、見積から注文までの自動化を実現。製品や価格設定のミスをなくして一貫性のある、完全で正確な見積書と提案書の作成が可能になり、見積ミスによる年間損失50万 ドルを削減することに成功しました。

顧客企業情報:

  • 京都に本社を置き、1875年に創業
  • 主な機器:分析・測定機器、X線、産業機器
  • 競争の激しい業界
  • 病院、診療所、クリニック、研究施設、大学 などを顧客とするB to B市場

ビジネス上の課題:

  • 多くのコンフィギュレーションを持つ非常に 複雑な製品
  • 見積書のミスで島津製作所は年間50万ドル 近い損害を被っていた
  • 異なる価格表を使用する営業チーム
  • 見積からシステム発注まで、手作業によるプ ロセスが多く、会社の成長に伴いスタッフの 増員が必要になった
  • 現在のシステム(Dynamics 365 Sales)が フルに活用されていない

主な導入効果:

  • ビジネスと製品の複雑性に対応できる 堅牢なソリューション
  • CRM全体をオーバーホールするのではなく 、Microsoft Dynamics 365への投資を最大 限に活用できたこと
  • 製品および価格設定ミスの削減
  • 一貫性のある、完全で正確な見積書と提案書 の作成が可能に

shimazu

 


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