リレートーク「看護をつなぐICT」第5章

 2016.01.05  シンコム・システムズ・ジャパン

小笠原映子氏

平成 5年に聖路加看護大学看護学部看護学科卒業後、聖路加国際病院内科病棟、訪問看護科に勤務。その後平成12年より医療法人樹心会角田病院で教育担当師長等を務めたのち大学院へ。平成17年群馬大学大学院医学系研究科博士前期課程修了、平成24年 9月には群馬大学大学院保健学研究科博士後期課程修了(群馬大学大学院保健学研究科保健学博士)。 大学院と並行し平成17年4月より群馬県総務局総務事務センターに保健師として勤務。平成19年末からは群馬大学医学部保健学科(助教)に。平成22年4月より群馬パース大学保健科学部看護学科に勤務(講師)。平成25年4月より同学科准教授

5. 多職種間のギャップを埋めるために

石村: 小笠原先生は、これまでのご研究を発展させて今後どのようなことに挑戦なさるご予定ですか?
小笠原: 他職種連携に関してフィールドワークを続けていくつもりです。個人的にはなるべく自分の住み慣れたところで最期を迎えられるような基盤整備に力を入れて行きたいと思っています。たとえばADL(日常生活動作)を低下させない、糖尿病を悪化させないような生活習慣などですね。今、国の政策も動いていますよね。そこでICTを使って質の高い看護を提供でき、成果をきちんとまとめて発表できれば、診療報酬にも反映されるのではないかと期待しています。

小笠原氏石村: 動画のお話が出ましたが、たとえば、リハビリなどでこういう動きをしてくださいというのをビデオで見せてくれたら分かりやすいと思います。飲み込む時でもこういうことに気をつけてとか、大きさはこれくらいにというのが写真とかビデオになっていると。利用者さんが学べるビデオというのも必要なのかなと。
小笠原: 療養者さんやご家族がなんでそうするのかを理解したり、標準的な情報プラス個別性の高い情報をつけるというのも、紙ベースよりカスタマイズしやすいと思います。標準的な画像に個別性の部分をつくってどうぞと提供すれば、受け取る方も自分のためにつくってくれたというところでモチベーションがあがりますよね。

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石村: 標準的な部分は再利用できるし、時間の節約にもなりますね。
小笠原: 職種が変わると、ギャップを埋めるための必要な情報が出てくるのでますます時間短縮は重要です。 病院と在宅を結ぶ内容と、訪問看護ステーションと介護士の間をつなぐ、リハビリ職と看護師をつなぐもの、そして療養者さんご家族への指導、対象によってちょっとかえるというものをつくりたいです。昨年研究でつくったものをベースにできると思います。

石村: ユーザーによってどんな画面を提供すればいいか、どこまでの情報を閲覧できるかという権限の設定は、同じ情報を多職種で共有するためには必要かなと思うのですが、そういう部分は、技術的に可能になっています。
小笠原: 今年はフィールドワークみたいな感じで、ちょっとこういうふうに使ってみてはどうでしょうという提案を個別に行っています。先日リハビリの方と同行訪問した際に動画を使っていただいたのですが、非常に反応がよかったので、次年度に向けて種をまいていきたいなと考えています。

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石村: ICTの一番の強みが情報連携だと思います。そこは我々が一番お手伝いできる点だと思います。しかも非常にセキュアな状況で情報共有ができる。紙を持って歩く以上にセキュアな環境でのやりとりを提供できるのではないかと思います。情報入力におけるタイピングに対する苦手意識をお持ちの方もいらっしゃるでしょうが、そこはさまざまな方法が新しく開発されていて革新的に変わっています。 小笠原先生のように若くて実力のある方が、新しいものを使ってどんどん教育をされるというのは下の世代もついてくると思うんです。やりたいことを伝えていただけたら、お手伝いができればと思っています。 今日は本当にありがとうございました。

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